ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲コンサートシリーズ
第3回「涙をたたえて 作品130/133」
2024年8月30日(金)19時開演
会場:ルーテル市ヶ谷ホール
ヒンデミット 《弦楽三重奏曲第1番》作品34
ベートーヴェン《弦楽四重奏曲変ロ長調》作品130
ベートーヴェン《弦楽四重奏曲「大フーガ」変ロ長調》作品133
第3回となる本公演では、作品130・133へと駒を進めます。1825年3月、作品127と132に引き続き、作品130の創作が開始されました。8か月後、「深刻で重々しい導入」と「大規模なフーガ・フィナーレ」という当初の構想に、個性際立つ四つの楽章が挟み込まれ、六楽章からなる長大な四重奏曲が書き上げられます。しかし型破りであまりにも難解な「大フーガ」に、初演時の評価は二分したといいます。結果、翌年には新しいフィナーレが創られ、切り離された「大フーガ」は作品133として単独で出版されることとなりました。こうした成立背景により、作品130のあり方については今なお様々な議論がなされています。無論そこに正解はなく、終楽章の選択は演奏者に委ねられるわけですが、作品としての最終形態がどうあれ、今回取り上げる初版において、フーガへのとてつもない執念と音楽的希求が楽章を超えて曲全体に波及し、一つの大宇宙を創造していることは疑いようがありません。無限に広がる四声のハーモニー、満ち満ちた音のエネルギーを、私たちはいかにして捉え、再構築できるでしょうか。初期四重奏曲(作品18)創出への足掛かりとなった若き日の意欲作、弦楽三重奏曲ト長調(1798年)を出発点として、皆さまとご一緒に人知を超えたベートーヴェンの芸術世界へと飛び込んでいけたらと願っております。
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新日本フィルメンバーと仲間たち
2024年8月24日(土)14時開演
会場:岐阜県可児市文化創造センターala
モーツァルト《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》
ハイドン《弦楽四重奏曲ハ長調》作品76ー3「皇帝」より
ベートーヴェン《弦楽三重奏曲ト長調》作品9-1より
ベートーヴェン《弦楽四重奏曲変イ長調》作品130 「大フーガ」作品133付き
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