ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲コンサートシリーズ
第4回「孤高の道」

2025年9月5日(金)19時開演
会場:ルーテル市ヶ谷ホール
ベートーヴェン《弦楽三重奏のためのセレナーデニ長調》作品8
ベートーヴェン《弦楽四重奏曲嬰ハ短調》作品131
本公演では、ベートーヴェン自身が「最高の作品」と位置付けた、作品131(1826年)に焦点を当てます。両端楽章に嬰ハ短調というきわめて珍しい調が用いられ、フーガに始まる七つの楽章が一筆書きのように途切れることなく演奏される、新奇にして特殊な四重奏曲。前年完成の大作(作品130、大フーガ付き)に続き、J.S.バッハ(1685-1750)への崇敬の念を示しながら、前作とは異なる次元で、対位法や変奏技法、形式への大胆なアプローチが開始されたのでした。その険しくも驚きに満ちた「孤高の道」の先には、いかなる世界が広がっているのでしょうか。プログラム前半では《弦楽三重奏曲》作品8(1797年)をお聴きいただきます。発表直後から絶大な人気を博したこの曲は、作品131と同じく七部分からなります。恋人の家へと楽団を誘う行進曲-窓辺で奏でられる五つの美しい小曲-退場の行進曲という構成は、18世紀セレナーデの伝統的スタイルを踏襲するものですが、それを単なる娯楽作で終わらせないところがベートーヴェンたる所以なのでしょう。妙なる音楽芸術がもたらす愉悦と、最晩年にして尽きせぬ内発的欲求の発露を、どうか会場にてご体感ください。初秋の一夜、皆さまにお目にかかれますことを、メンバー一同楽しみにお待ち申し上げております。
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新日本フィルメンバーと仲間たち

2025年8月17日(日)14時開演
会場:岐阜県可児市文化創造センターala小劇場
モーツァルト《ディヴェルティメントニ長調》K.136
ベートーヴェン《弦楽三重奏のためのセレナーデ》作品8より
ベートーヴェン《弦楽四重奏曲嬰ハ短調》作品131
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